2016年4月18日月曜日

プロ養成講座 第2回『ステンドグラスの起源』

ステンドグラスプロ養成講座の講義の様子を少しお伝えします。
先々週より本格的に講義が始まりました。

最初の講義は『ステンドグラスの起源と歩み』『宗教芸術としてのステンドグラス』の
内容でした。

ステンドグラスの起源、調べてみるとはっきりとした起源はわかっていないようです。

作例としては、パネルとして全体が現存しているのがドイツのアウグスブルク聖堂にある『五人の預言者』の内、モーセ、ダビデ、ダニエルの3人の預言者像の作品が11世紀の
初め頃の作例として残っています。

また断片として残っているのが、1932年ドイツ•ロルシェ修道院発掘によるキリストの頭部と思われる焼絵付けが施されたものがあり、これは9もしくは10世紀の作例と推定されるそうです。(下の画像)

この断片のみの作例を見ると、色ガラスにビザンチン様式の表現を思わせる聖人の顔が、焼絵付けで施されており、既にこの時点でステンドグラスの基本的な技術である鉛のケイムによる組込みと焼絵付けの技術が確立されていたことが分かります。

時代的にはロマネスク様式の頃になるので、その前のビザンチン様式で用いられてたモザイクに少しずつ代わりステンドグラスで教会内の窓を、聖人や聖書の物語で飾ることがでてきたのではないのでしょうか。

更に、その後のゴシック様式でステンドグラスは教会建築に無くては成らないものとなっていきます。

ステンドグラスは近代になるまで、あくまでも建築の中の一部分ということで、工房の名前が残ることはあっても、作品の作者が個人として記録に残ることはありませんでした。
そのことも、はっきりした起源が記録に残っていない要因かもしれません。

ただ、教会建築の様式の変遷の中で職人達の色々な試行錯誤により、現代にまで残るステンドグラスの技法が確立されていったということは、なんだか時を超えるロマンを感じますね。

少しづつですが、講義の様子や、内容も復習を兼ねてアップしていきます。

ロルシェのステンドグラス断片
参考書籍
『Stained Glass』黒江光彦

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